回 顧 録


機器設計に携わって三十数年、記憶が定かな内に記録として、時代が前後している可能性はあります
(過去の設計リストを見る)

ドラフターでの製図~PCは (MS-DOS? PC-DOS? N88-BASIC? F-BASIC?)時代
手書き製図時代は回路図もロジック(ゲート)ICが多く、市販テンプレートのサイズで製図していくと
総合的にA1やA2サイズの用紙になる事もしばしば、最初のレイアウトを間違えると
左はギュウギュウなのに右はガラガラと言う歪な図面になってしまうことも・・逆も居たなぁ。
図面サイズが大きいとコピーを取るのも大変で、筐体や機構物の多くはまだ青焼きの時代。
(白黒大判コピーは専門のコピーやさんがあり1枚数千円だった覚えがある)
回路変更や追加が有った場合は最悪レイアウト変更し、書き直す事も・・。今では考えられない。
基板のアートワークもテープの手貼りが多くレイアウト変更になるととっても大変だった。
マイコンと言えばZ80/2MHzとかがまだ一般的だったか?、UVEP-ROM・S-RAM・I/O外付けが普通だった。
1chip系ならOne_time、Maskが横行?していた頃だった様に思う、
マイコンのマスク費用って何であんなに高かったのだろう??
半導体の資料と言えば分厚く重いData_Bookを代理店からもらっていた?時代。(定価は数千円)
ソフトデバッグはPC本体より高いICE(In Circuit Emulater) と呼ばれるツールをリースする時代。

パソコンは国内メーカーでN〇C / F通 / EP〇ON あたりがが元気だったかな。
まだHDDが高く、5インチFDD(フロッピーDisk)でカタカタとOS(MS-DOS)起動していた。
その後HDDも少し安くなり(それでも20MBで 20万円位?)PCの動作クロックが8MHzとか16MHz?とか
中小企業でも基板CADや機械CADが使えるようになり、何よりレイアウト変更が簡単にできる様になった。
回路図や筐体図もプリンターで出せる様になったので青焼きも必要がなくなり処分した覚えがある。
全ての作業性が良くなり開発納期が短くなり始めた頃かな?
使っていたのはN〇C系の4bit/8bit_1chipとかTMPZ84C***が多かった頃かと・・・・
TMPZってパチ関係で使われたらしくData_Book落ちが早かった割に結構長く出回っていた。
今で言うならH8(H8S)系みたいな感じだろうか。

その後PCも286~386系が出回り米国製CADで回路図と基板設計が使える物に統合され始めた。
今ではものの数秒で終わる基板の設計ルールチェックもこの頃は一晩かかっていたと思う。
基板データをガーバー出力する様になる前はパターン図をXYプロッターで印刷していたが、
A0プロッターが安くても150万とか・・まだ高かったなぁ。
目で見ていた物がデータに変わりはじめNet(今の様なwebではなくまだModem)が一般的に
なり始めた頃か。
この頃は電話器とか電話回線を使ったアナログ通信系機器の設計が多かった様に記憶している。

PCはWindows対応モデルが出始め、処理速度は飛躍的に速くなり搭載メモリーも多くなった頃。
これでDOS用CADを動かすと、とってもサクサク動作した時代。
部品資料をWEBで有料サービスする会社が出てきたが結構高かった割に資料は少なかった。
データブックをスキャンしてPDFにしていた頃なので間に合わなかったのだろうとは思うけど。

本格的なWindows時代(486系~)
使えないWin3.xに代わりWin95が一気に時代を変えた。
○芝から超小型のPCが発売され、携帯のdoc○mo Packet (DoPa?)で繋いでいた覚えがある。
色々なPCアプリが統合され、データ互換も進んだ事により仕事はやりやすくなった。
webが一般的になった頃には半導体各社がHPに部品資料を掲載する様になり随分便利になった。

そして現在、片手でインターネットができ、PCメールも使えるし画像処理までできる
スマホにタブレットが普通?・・・初期のPCから考えたらとんでもない時代になったもんだ。
(MZとかでカセットテープに記録していた方々にしたらもっと異次元なんだろうけど。)



過去の設計品リスト

過去に設計し、記憶に残っている物を・・・(まだ現役稼動も有ると思われる・2021年)

   概   要       内   容   
電話関係(アナログ時代)
・FSK Modem 当時は1200/2400bpsから9600/14400/28800bpsへと移行していたころ。
・リカちゃん? 電話 ROMを使った音声合成、工場の片隅で人知れずリカちゃんが応答していた
・DTMF制御機器 工事現場監視用カメラ雲台の遠隔制御など
・電話/FAX回線切替器 今では各社FAXに標準組み込機能となったが、当時は別売 数万台製造
・00xx ダイヤルアダプタ 77とか88とか数社向けに対応したと記憶している。
・PC用疑似交換機 まだwebが一般的でなかった頃、某大手社内のModem通信専用
・FAX用自動認証装置 某都市銀行向け誤発信、誤接続防止用相互認証装置
・N〇C_PBX用 ナースコール課金システム、NE〇の伊勢原で缶詰になった記憶が・・
・工事者向け電話 Sweden公社向け、初めてのSweden、懐かしい。
この案件の前に展示会で(独)滞在中に別件で急遽渡(英)した事も有った
・各種専用電話 Y浜_Land_Markタワーの開業初期のエレベーターに使用
今はデジタルになっただろう。当時開業が遅れた原因は私ではない(はず)
他、SE〇_エレベーター 向け専用電話 / 等
Community_FM局向 ---- 緊急放送割り込み装置 夜間など放送局が無人になる時間帯において
災害発生時に消防署や役所等から緊急放送ができる、当時県内外にて稼働
新幹線試験機モニター ---- 某新幹線車両基地において試験確認用のポータブルモニターが故障して
困っている・・・との話から、(元々はM重工だったと記憶・・)
仕様書が出てこないので、PCとの通信を解析してモニターの中身を作り直した
〇ocomo 携帯用 ---- PCデータ通信用I/F回路 色々
携帯電話が11桁になった時、番号書き換え装置を(セブン-11)全店に設置
製品寿命はおよそ1ヶ月だったと記憶、その為だけの1万数千台
製品設計の後、製造ライン用に試験器を間に合わせる事の方が大変だった
CATV回線用 ---- CATV-回線用 FMラジオ兼緊急放送受信器(今では一般的)
市町村内でのグループ放送用、北の大地や山陰地方で使われたと記憶
防犯カメラ制御 ---- 弘〇大〇病院、現場を止められないので警備室に2週間程詰めた覚えがある
既存の他社システムに追加で割り込む為、結構強引な事をした気がする。
Fバッテリー社向け ---- 特殊用途向けリチウムバッテリー・マネージメント・システム
特許申請したいと連絡あったのでお任せと回答、その後どうしただろう?
製品化前実験段階を担当されていたY氏は[はやぶさ]でTV出演されていた
M電機マッサージ機  ---- 足元ゴロゴロのマッサージ機数種・・(メカ別)
N〇Kの特番で野球のイチロー氏が愛用だと紹介された・・ら・・放送後増産!
LAN_対応エラー集約装置 ---- 放送機器のエラーをLAN経由で集約表示する装置
SKパー旧社屋時代、アルジャジーラ放送開始のカウントダウンに同席
システム用のLAN ←→ 232C / PIO変換が無かった時代
直流電力計・制御部回路 ---- NT〇局内にあるサーバー電源のDC電力量計 某キャリアー向け、
それまで公的検定が取得できる直流電力量計は無かったとの事
この製品が出た事で新しい規格ができた・・らしい??
回路設計・数回線分を1台に纏めたので装置全体ボリュームはそれなり。
DC重畳AM変調 xySG ---- 正確には DC重畳型 周波数可変振幅変調回路付 xy信号発生装置かな?
特殊レーザーの軌道制御用(プロジェクト終了=試作で終わった)
回路ボリュームとしては結構大がかりな装置だった。
     
他に似たような物を色々と・・忘れている物の方が多い?