WYS-321
 Fallen Snow Sensor   Field Test


積雪センサー・WYS-321はセンサー前の積雪を検知しリレーの出力時間を制御します。
発光と同期した検知と差分判定により環境光による誤動作がありません。
気温低下時、積雪が無い場合もヒーターや融雪システム等の凍結防止の為定期的に出力可能です。
また、散水を制御する場合、極低温時には路面・通路の凍結を防止する為、出力を完全停止するなど、
2段階の気温制御も設定可能です。


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機器概要

動作電圧 : DC 12V (10V~17V)
: 4W以下(HT-Off) 10W以下(HT-On)
測定距離 : 0~50cm(着雪検知可)
発光強度 : 1mW以下 (@100mm)
近赤外線波長 : 940nm  (非可視光)
動作温度範囲 : -25℃ --> 40℃
測定温度精度 : -10℃ --> 85℃ ± 0.5℃
-30℃ -->-10℃ ± 2.0℃



WYS-321

機器外観

幅 (正面) : 116 mm (75+41mm)
高さ : 125 mm
奥行 : 160 mm (取付部含まず)
重さ : 500 g  (ケーブル含まず)
     
     
     


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パイプ取り付け用品

センサーは市販の単管パイプ等を利用し安全な場所に
取り付けて下さい。
接続ケーブルはオプション(後日掲載)を参照願います。






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機器接続構成

AC-DC アダプタ、PC-I/F 部、センサーケーブル、センサー部
センサーケーブルは別途最長30mまで任意長で製作可能です。
PC-I/F部とPC or ロガー間の接続ケーブルは含みません。

PC-I/F部の出力(OUT)は AC250V 5A (誘導負荷 3A) 以下で
お使い願います。
ポンプやヒーター等大容量の制御を行う場合は電磁開閉器
(マグネットリレー/マグネットスイッチ)等を別途接続して
ご利用下さい。

電源供給部には手動出力スイッチも配置され任意で出力可能です



PCでの設定イメージ

PCで設定する場合 WYS-321用アプリをインストールして頂き、
PC(USB-A) <--> USB-B(micro) ケーブルを接続して下さい。
設定内容の詳細は取扱説明書をご確認願います。

左は設定アプリの抜粋画面です。
対象OSはWindows10/11(64bit)です。





スマートホンでの設定イメージ

現時点では Android携帯に限定されますが
専用アプリをインストールして頂きますと、
携帯(USB-C) <--> USB-B(micro) ケーブル接続による
各項目の設定が可能です、
設定内容の詳細は 取扱説明書 をご確認願います。









反射量と距離の関係 (参考まで)

反射体が近いほど反射量は多く、変換数値は大きくなり
凡そ8cm以内では飽和状態となります。
R2乗値を見ると範囲を限定すれば距離計としても遜色ない
特性と言えそうです。






設置イメージ

検知位置が融雪部から外れた所では検知が解除できませんので
融雪が進行した時に検知が解除できる位置に取り付けて下さい。
検知が点ではなく光軸上を検知する為、軸上の何れかに残雪が
あると出力が持続されます。
理想的には融雪装置上です。


過去の実験データ

プロトタイプを導入頂きました ウェル融雪様 より
実際の屋根融雪による実験結果をご提供及び掲載許諾頂きましたので抜粋にて紹介させて頂きます。
降雪センサーと比較して、節水、節電ひいてはCO2削減になったと喜ばしいご連絡を頂きました。
ご提供頂きました内容から下図観測9時間の期間内において、降雪センサーなら374分のところ、
積雪センサーでは116分の稼動となり稼動比31%と大幅な削減にもかかわらず十分な融雪結果を
得られている事がわかります。
(融雪状況は融雪装置の能力に依存しますので下記設定は参考まで、)

比較時の設定内容
1) 降雪センサー: カウント 50、気温 0.5℃、インターバル 3分、残雪処理時間 15分
2) 積雪センサー: 検知遅延 3分、出力遅延30分

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