■ 車両検知及び走行音のデータ化について ドップラーレーダーは車両の反射量と凡その速度を計測します、車両を認識した場合 走行音検出部が 100Hz~10KHz 迄を帯域分けし、各帯域毎にA/D変換する事で 各帯域のピーク値や平均値、帯域構成比等をデータ化します。 付属する気温計から周囲の温度を測定し、気温・速度・走行音の帯域構成比から 車両通過時の路面状況(乾燥・[湿潤/シャーベット]・積雪)を判別できると考えます。 現状、車両通過時にのみ動作となる為、判断には数台分のサンプリングを要しますが、 データはR-PiやFTU-640等で集約後ルーターを介して定期的にサーバーへ送る事ができ、 通行量が多い場合には10分毎に実況判断が可能と考えられます。
機器概観 角度変更台座・コネクター等突起部は含みません。
標準取り付け金具と ・・・ オプション金具例 左下へ引き出されているケーブルは温度センサーです。 センサーは市販の単管等を利用し安全な場所に取り付けて下さい。
アンテナ指向性 -3dB幅 Model TNS-402(A) 水平 80度 / 垂直 35度 Model TNS-402(B) 水平 35度 / 垂直 80度 Model-Aと-Bでは内部アンテナの方向が90度変わります。 グラフはレーダーモジュールの仕様書より引用
機器接続図 AC-DCアダプタ、PC-I/F 部、ケーブル、センサー部 センサーケーブルは別途 30m 迄 10m 単位で製作可能です。 30m 以上ご要望の場合は別途ご相談願います。 製品価格にセンサーケーブル、USBケーブルは含みません。
汎用通信ソフトによる設定 PC直結で行う場合は Tera-Term 等 シリアル通信が可能なアプリをインストールし、 USB_A -- B(micro) ケーブルを御用意下さい。 詳細は取扱説明書(準備中)をお読み願います。
専用ソフトによる設定 TNS-402用アプリをインストールして頂き USB-A -- B(micro) ケーブルを接続して下さい。 設定内容の詳細は 取扱説明書(準備中)をお読み願います。 左は設定アプリの抜粋画面です。 通常のターミナルソフト同様に設定可能です。 対象OSはWindows10/11(64bit)です。 Linux はご相談下さい。
ドップラー出力と速度の関係検証 サンプリング時間が適正に得られれば回路・ソフト的には 速度誤差±3%以内には入っている事が確認できています。 尚、グラフの count は内部処理上の呼称であり、 データとして出力される項目ではありません。
TNS-402で得られるデータ (初期実験モデルのデータから) ドップラーセンサーで得られる凡その速度と交通量(通過車両数)、図は実測例として72時間のデータです、 グラフの右側で平均通過速度が低下しているのは降雪/積雪の時間帯です。 実験では気温・降雪を別センサーで取っていましたが本機では気温も測定しています。 出典:長岡技術科学大学・修士研究発表 実測交通データを用いた冬期路面状態推定に関する研究より。 技術協力案件につき著者及び各位より掲載承諾済
周波数帯域バランス・イメージ TNS-402ではドップラーセンサーと同時に車両の走行音も サンプリングしており、分割した帯域毎の音量をデータ化します。 左図は走行音から得られた高音域の音圧変化例です 左から 乾燥・湿潤・シャーベット・積雪 の音圧分布。 同様に低音域や中音域でも状況により変化します。 走行速度・気温との組み合わせや、音圧バランスによる 条件付けで、路面状況を随時判断可能と考えられます。